今まで数回にわたり、脳機能向上に関わる食材やサプリメントをご紹介してきました。今回ご紹介するのは、筆者も驚愕した身近にある食材に含まれる成分です。その成分が脳細胞を元気にし、老化や損傷といったダメージからも守ってくれます。そして脳機能を向上させるだけではなく、今までご紹介してきた成分よりも優れた抗酸化作用もあるため、身体全体をサビにくく元気にしてくれるパワーを秘めています。
天然色素アスタキサンチン
その脳の最強スーパーフードとも言える成分、それはアスタキサンチンです。自然界に存在する色素成分(カロテノイド)の一種で、エビ、カニ、いくらなどの海産物や、鮭、鯛などの魚介類に含まれている成分です。そう、加熱すると殻や身が赤くなる赤色の正体が、アスタキサンチンです。
この自然界に600種類以上も存在するといわれる天然色素成分カロテノイドは、植物や微生物のみが作れる色素です。植物が紫外線による活性酸素から身を守るために生成する物質です。そして、この成分は人間は体内では作り出すことはできません。
鮭が他の魚と違い身が赤い理由は、その環境にあります。鮭の一生は、川の上流で生まれ海に移動します。そして産卵のために、激流の川をさかのぼります。その過酷な環境とストレスに打ち勝つために、アスタキサンチンを多く含むアミオキを餌にして、多大なストレスを受ける筋肉に溜め込みます。そのために身が赤いのです。そして、長旅の末に、アスタキサンチンを卵にも引き継いで生涯を終えます。浅瀬で孵化した卵を、紫外線のダメージから守るためです。故に、イクラはとても綺麗な赤色をしているのです。
〜自然界最強抗酸化物質〜
アスタキサンチンは自然界の最強抗酸化物質とも呼ばれています。
というのも酸化ダメージの防止効果が、ビタミンCの6000倍、CoQ10の800倍、緑茶ポリフェノールの550倍、ビタミンEの500倍、βカロテンの11倍にも及ぶといわれています。
このように天然色素アスタキサンチンは、自然の摂理に沿った抗酸化作用を持ったスーパー成分なのです。それでは、脳への効果を詳しく紹介していきます。
直接脳に届き脳細胞老化防止にアプローチ
アスタキサンチンは、他の抗酸化物質が通れない所を通過して脳にダイレクトに届くため、脳老化、脳疲労、脳疾患といった予防に効果を発揮します。脳は、身体や神経に指令を送る人間にとって最も需要でデリケートな臓器です。そのため不純物や不要な物質を送らないよう、「血液脳関門」というフィルターとなる関所があります。必要な栄養素のみを選別するため、脳によいとされる栄養素を摂取しても、脳内に到達していない可能性もあるのです。例えば、ビタミンCやビタミンE、βカロテンなどの抗酸化物質は、関所を通ることができません。アスタキサンチンは、このフィルターである血液脳関門を通過し、脳内まできちんと到達する栄養素です。
〜酸化・老化防止〜
脳内に到達したアスタキサンチンは、脳細胞へのアプローチを通し脳細胞の活性化、酸化抑制といった様々な脳機能向上の働きをしてくれます。以前のブログなどでもご紹介はしていますが、脳は他の臓器に比べて重量は軽いけれど、エネルギー量を必要とする臓器です。そのため、脳の酸素消費も他の臓器に比べて多く、全身で使う約20%にも登ります。ということは、必然的に脳は酸化しやすいとも言えます。酸素の消費量が多い臓器です。アスタキサンチンが脳細胞に直接到達することで、脳細胞の酸化抑制につながり、脳全体の老化防止になるのです。
アスタキサンチンは脳そして神経細胞に必要不可欠なコレステロールといった脂肪の酸化も抑制してくれます。脳は、全体の約60%が脂質で構成されています。とくに脳内脂質の約30%をコレステロールが占めています。コレステロールが不足した神経伝達細胞は、脳シナプス間の伝達情報がうまくいかなくなってしまいます。実はこのコレステロールなどの脳内脂質が、活性酸素により酸化すると脂質過酸化が起きます。大量に酸素を必要とし脂肪が主成分の脳内で、活性酸素が増えると酸化が起き、神経細胞を傷つけるだけでなく、コレステロール現象により脳内の情報伝達もうまくいかなくなってしまいます。脂質の酸化を防いでくれるアスタキサンチンは脳にとっての最強抗酸化物質なのです。
また、生活習慣病やガンなどの引き金となる慢性炎症を抑える抗炎症作用も報告されています。抗酸化作用 × 抗炎症作用の組み合わで体内の老化や病気の種を退治してくれ、相乗効果となり脳だけではなく身体全体の老化を防いでくれます。
〜軽運動で記憶力向上〜
近年の研究で、運動を取り入れることによりアスタキサンチンが海馬機能向上に効果があるとわかってきました。記憶を司る海馬は情報を繋げて記憶を担う脳の一部です。この研究結果により今後、認知機能低下防止の運動とアスタキサンチンのプログラム開発への期待が寄せられています。記憶力がアップし脳を若々しく保てるかどうか、今後の更なる研究に期待が膨らみます。
その他の研究においてアスタキサンチンは新しい脳細胞の成長を促し、脳全体の柔軟性を促進する働きもあり、老化防止だけでなく脳機能向上に作用する働きもあるという結果が報告されています。
美味しく楽しく脳も健康に
アスタキサンチンの脳への効果は、いかがでしたでしょうか。
適度な運動を取り入れつつ自然の恵みをいただくだけで脳をはじめ細胞、身体全体がサビにくく元気になるとは最高なブレインスーパー成分ですよね。
なので、最近の我が家の食卓には、鮭やえびが並ぶ率が多めになっています。季節を通していただけるエビ、冬の味覚のカニとこれからの季節に脳のスーパーフードを美味しく取り入れてみてください。アスタキサンチンは熱に強い成分なため、様々な調理法でお楽しみいただけます。また、身よりも殻や尾により多くの成分が含まれているため、殻をパリッと唐揚げで召し上がるのがオススメです。
甲殻類アレルギーやお食事からの摂取が難しい方は、こちらのサプリがオススメです。
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