なぜ人は歳をとると、忘れっぽくなったり物覚えが悪くなってしまうのでしょうか?
それは、脳にゴミが溜まることが原因と考えられています。
認知症にはいくつかのタイプがあります。最も多いタイプがアルツハイマー型認知症で、全体の6割にものぼります。症状発症は60歳以上に多くみられ、初期症状としては、物忘れといわれています。とっさに適切な言葉が出てこなかったり、何をしに移動したのか思い出せない、など忘れっぽくなってきた人は要注意です。
このアルツハイマー病の原因となるのが、脳のゴミ・アミロイドβ(ベータ)です。アミロイドβが溜まり脳に色々な悪さをすることで記憶力や集中力の低下を引き起こし、アルツハイマー病発症に繋がります。今回のテーマは、このゴミをいかに溜めないかについてお話していきたいと思います。まず、今日からできる脳のゴミを溜めない生活習慣法をご紹介します。そして次に、溜まってしまったゴミを処理してくれる、スーパースパイスをご紹介します。このスパイスに含まれる成分がアミロイドβの発生を防ぎ、分解までしてくれます!
脳のゴミはあなたの知らないうちに徐々に蓄積されている! 〜アミロイドβについて〜
アミロイドβとは、脳の中で作られるタンパク質です。脳のゴミと呼んでいますが、実は健康な人の脳の中に存在する物質です。健康で若い脳は、脳にたまったゴミをきちんと短期間で分解して、排出することができます。しかし、このアミロイドβの量が増えたり、脳の老化により分解のスピードが追いつかなかったりすることでアミロイドβ同士がくっつき、ベトベトした異常なアミロイドβになってしまいます。そうするとこの変化したアミロイドβは、うまく排出されず脳内に蓄積されていきます。すると何が起こるか…
ゴミ屋敷を想像してください。どんどんとゴミが溜まっていくと腐敗し悪臭が発生します。そこからハエが発生し、家の中の環境はどんどんと悪化していきます。脳内も同じ状態です。蓄積したアミロイドβが毒素を出すようになり、なんと神経細胞を破壊していくのです。すると、それは時間をかけて脳全体の萎縮につながり、これがアルツハイマー病の症状、進行へとなっていくのです。
恐ろしいことに、アミロイドβは知らず知らずに時間をかけて蓄積されています。認知症状発症の20〜30年前から溜まり始めるという報告もあるため、早い人だと30代から脳内のゴミが増え始めていることになります。本人が自覚するような症状が出始める60代では、既に頭の中がゴミだらけに!という事態を避けるためにはどうすればいいのでしょうか?
脳ゴミを増やさない!今すぐできる生活習慣
ここからは、脳内のゴミを増やさないために今日からできる生活習慣を2つ取り上げます。アミロイドβが溜まる原因を知り、改善してみてはいかがでしょうか。
1:睡眠
脳はとても働き者の臓器です。日中は特にフル回転で、休まず活動を続けています。そのためゴミが蓄積されるのは普通です。このゴミを分解して排除してくれるのが、脳内の神経細胞です。この神経細胞は、実は皆さんが寝ている間に一生懸命お掃除をして排除してくれます。そうなんです、睡眠は身体の休息として大切ですが、脳に溜まったゴミ処理のためにも欠かせない時間なんです。きちんと睡眠時間を確保できていますか? 寝ていても睡眠の質が悪いと、神経細胞のお掃除も捗らないため「ぐっすり寝れて」「すっきり目覚め」られているかがポイントです。
働き盛りの40代は、育児や家事と何かと忙しく睡眠不足になりがちです。アミロイドβが急に溜まり始めるとも言われるのがこの時期なため、20年後に後悔しないためにも睡眠習慣を整えておきましょう。
2:食事
不健康な食事は、アミロイドβが溜まる原因の1つです。ファーストフード、お菓子、揚げ物などの食べ物は、分解するのに体内でたくさんの分解酵素が必要となります。この酵素はアミロイドβの分解の働きも担います。そのため不健康な食事をしていると、食事の分解に酵素が多く使われ、脳内のゴミを分解する充分な酵素が不足することになります。さらに、脳のゴミは血液の流れにより排出されますが、脂やお砂糖の多い食べ物は、体内に悪玉コレステロールや中性脂肪として蓄えられます。これがどろどろの血液の原因となり、脳内を綺麗にするための血管や血液までも汚れてしまいアミロイドβの排泄の妨げになってしまいます。
食事の際にもう1つ大切なのが、意識してよく噛むことです。時間に追われて味わわずに食べることも多いとは思いますが、噛むことは、記憶の司令塔の海馬の活性化を促す効果があります。また、思考や創造性を司る前頭前野も活性してくれるため、食事の際は、目と舌でお料理を楽しみながら、ゆっくりと一口一口噛み締めながら食べるのが非常に大切です。
と、ここまで脳のゴミを溜めない今日からすぐに改善できる生活習慣を取り上げました。
質の良い睡眠を確保し食事をゆっくりと健康的なものにするだけで、アミロイドβの蓄積を防ぐことができます。生活スタイルなどを見つめ直すきっかけにもなるため是非ともできるところから取り組んでみてください。次は、取り入れることでできる、脳のゴミを減らす方法をご紹介いたします。このスパイスに含まれる成分には分解作用があるため、脳内の蓄積を防いでくれます。
クルクミンと油の摂取で脳機能向上
その成分が、クルクミンです!そう、カレーを作る際に使用される黄色い粉末、ターメリック(ウコン)に含まれる成分です。クルクミンはポリフェノールの1種で、脳のゴミの蓄積を防いでくれる効果として、アミロイドβができるのを防いでくれたり、くっついて固まってしまったアミロイドβを分解する働きがあります
ここで興味深いデータをご紹介します。インド人には認知症を発症する人が少ないという統計があるのをご存知ですか?インドと言えばカレー発祥の地ですよね。彼らは豆類や野菜類を中心としたスパイスが効いた食事をほぼ毎食口にしています。日本でいうカレーとは少し異なり、ターメリックは様々なインド料理に使用されます。そのためターメリックに含まれるクルクミンを定期的に摂取しているため、アミロイドβを脳に溜める食生活が成り立っているのかもしれません。
そしてもう1つインド人の食文化に隠されていたのが、脳に良い油を使用していることです。それがギーです。バターオイルの1種で牛乳の脂肪分から作られる純粋な油です。このギーは、他の油に比べて熱しても酸化しにくいため、認知症の原因となる体内の酸化による炎症を作りにくい油です。そしてもう1つの特徴が、オメガ3必須脂肪酸を豊富に含んでいることです。
そしてこのギーはクルクミンととっても相性がいいのです。クルクミンは油と一緒に摂ることで吸収率が良くなります。インド人が使用するギーとターメリックを使った料理は認知症予防に最適な料理といえます。ギーを購入する際の注意点として、必ずグラスフェッドビーフから作られたギーを選ぶようにしてください。穀物を食べた牛から摂取されたギーは、牧草牛に比べオメガ3必須脂肪酸の量が異なります。
そしてカレーを調理される際に、市販されているカレー粉を使用される場合は、ターメリックの含有量は多くないため追加でターメリックの粉を入れるのがオススメです。
その他オメガ3とクルクミンという組み合わせとして、DHAが豊富な鯖やイワシにも豊富なオメガ3が含まれています。ターメリックを使用して一味違った魚料理を試してみるのも、楽しみながらアミロイドβ排除に効果のある料理ができそうです。ターメリックに含まれるクルクミンの量は約3〜4%ほどで、多くはありません。そのため色んな料理や飲み物に加えて摂取する工夫をしてみてください。
その他のクルクミンの嬉しい効果
クルクミンはポリフェノールの1種でもあるため、抗酸化作用の効果もあります。そのため認知症以外にも、様々な嬉しい効果があります。
抗酸化作用によって脳機能を活性化してくれます。なぜなら脳の炎症を抑えてくれるからです。脳内に発生した活性酸素を取り除き、脳へのダメージを抑えてくれるため脳機能が正常に保たれます。その結果活性化につながります。
また、活性酸素を取り除いてくれるということは、細胞や血管を錆させることを防いでくれるため、身体の老化も防いでくれます。活性酸素はお肌の潤いや弾力を与えるコラーゲンやエラスチンの生成を妨げる働きもあるため、クルクミンを摂取することによりお肌を若々しく健康に保ってくれる美容効果も期待できます。
さらに嬉しい効果としては、肝機能を高めてくれます。お酒を飲み過ぎた後にウコンが入ったドリンクにお世話になったことはありませんか?クルクミンは肝臓の解毒作用を高め胆汁の分泌を促してくれます。そのため、二日酔いなどの原因となる物質の代謝も促進されやすいのです。クルクミンは、脳のゴミ処理をしてくれるだけでなく、身体の健康と美容にも効果を発揮してくれるすぐれた成分です。
脳のゴミを溜めないために
認知症は、65歳以上の5人に1人が発症するといわれています。人生100年時代、いつまでも頭も体も元気でイキイキと過ごせることが、誰しも望む未来ではないでしょうか。脳のゴミをこれ以上溜めないように、しっかりとできるところから生活習慣を見直して改善していきましょう。そして、脳のゴミ処理をしてくれるクルクミンを、毎日の食事に取り入れることで1日も早いうちから対策をしていきましょう。
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